Ubuntu 16.04 64bit での TeX環境の構築について述べる。
gitとの組み合わせについてはこちら を参考にすること。
TeX のソースコードを文書へ変換するソフトウェア(コンパイラ)。
様々なパッケージが含まれているので、とりあえずこれをインストールしておけば十分。
sudo apt-get install texlive-lang-cjk
雑誌指定のレイアウトが含まれる texlive-publishers もインストールしておく。
sudo apt-get install texlive-publishers
pdfにフォントを埋め込まない場合、特に日本語の文書では中国語のフォントが使われたりして読みにくいことが多いです。 そのための設定を行います。
kanji-config-updmap status
を実行することで、現在のフォント埋め込みに関する設定が確認できる。
CURRENT family : noEmbed
Standby family : ipa
Standby family : ipaex
と表示される場合は、フォント埋め込みが設定されていない。
その場合は
kanji-config-updmap ipaex -user
を実行することで、日本語フォントの埋め込み設定をOnにできる。
kanji-config-updmap status
の結果が
CURRENT family for ja: ipaex Standby family : ipa
となっていれば埋め込みの設定が完了している。
なんでもよいが、pdfファイルとソースコードを表示できるものがよい。
Atomを勧める。
-
シンタックスハイライティング: language-latex
TeXの文法に応じて色付けしてくれる。
なお,Atomでのパッケージの検索とインストールは File メニューの Settings で設定のタブを開き,Install を選んで表示される画面から行うことができる。 -
pdfの表示: pdf-view
Atom内でpdfを表示するパッケージ。
エディタの左にソースコード、右にpdfというように表示すると編集しやすい。
その他のAtomの便利設定についても参照のこと
フォルダの作成とlatexmkrcファイルの準備
作業フォルダを作成し、その中に以下のlatexmkrcファイルをコピーする。
文書の種類に応じて、以下のファイルを上記フォルダ内にコピーする。
- 英語論文:ソースファイル, bibTeX ファイル
- 日本語論文:ソースファイル, bibTeX ファイル
- 科研費:申請書ソース配布ページ
- 概要:日本物理学会テンプレート
なお、上記ファイルは日本物理学会で配布されているテンプレート の文字エンコードをUTF-8に変換したものである。
これまで用いたTeXのサンプルファイルは samples ディレクトリにまとめておく。
ターミナルで上記のフォルダに移動し、
latexmk -pvc
を実行する。
ソースコードが更新(保存)されるごとにコンパイルしてpdfファイルを作成してくれる。